「家賃よりローンの方がお得！」は本当か？

「家賃よりローンの方がお得！」
「賃貸と持ち家どちらが得か？」

色々なところで取り上げられるテーマですが、
本当のところはどうなのでしょう？

我が家の場合を例に比較してみます。

ちなみに、我が家はもともと戸建ての貸家に住んでおり、
土地や家の大きさは現在の新居とほぼ同じです。

【１．ローン返済額　ｖｓ　家賃】
これはほぼ同額です。
ただし、10年間は長期優良住宅の優遇で金利が1%下がった状態なので、10年目以降はローン返済額のほうが少し高くなります。
しかし、家賃の場合は更新料が発生するので、
その点を考慮すると余り変わらないかもしれません。

【２．固定資産税　ｖｓ　住宅ローン減税】
固定資産税は賃貸では無かった出費です。
年間１０数万円かかりますが建物の償却が進むと額は減っていきます（評価額の見直しは3年に1度） 。
一方、住宅ローン減税は１０年間で最大４００万円ですが、
ローン残高が減少すると減税額も減ります。 
固定資産税額と住宅ローン減税額の比較は難しいですが、
30～40年程度でトントンになるレベルです。

【３． 火災保険　ｖｓ　損害保険】
火災保険も建物の価値に合わせて保障額を変えていく必要がありますが、現在かけている保険料は10年で10万円台前半です（地震保険なし）。
一方、賃貸の時に払っていた損害保険は2年で2万円程度でしたので、持ち家の火災保険料のほうが少し高くなっています。

【４．光熱費】
基本的に家の大きさが同じなので余り変わりません。
ただ、断熱性が向上したので冬の暖房費は新居の方が少々減り、 
夏もエアコン無しで済ませているので、その分の電気代も安くなりました。

以上トータルで見ると、我が家では賃貸と持ち家で毎月の支出があまり変化していません。
ただ、持ち家の場合は数年ごとに修繕費がかかりますし、
庭木の手入れの費用などの支出もあります。

このように、一概に賃貸と持ち家の比較と言ってもケースバイケースなので、「家賃と同額のローン支払いでマイホームが持てる！」などの文句に煽られずに、上記の費用を細かく比較して判断しましょう。

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